肌のたるみは、真皮を支え、肌のハリ・弾力を保たせている「コラーゲン・エラスチンの減少と変性」、皮膚の土台となっている「表情筋の衰え」、「皮下脂肪の増加」などが主な原因です。
たるみを引き起こす要因には、加齢や紫外線(光老化)が大きく影響しています。それ以外に、肌の乾燥、睡眠不足、血行不良、ストレス、生活習慣の乱れ、偏った食生活、間違ったスキンケアなども要因となります。
さらに、ハリ・弾力の低下によって、皮膚がたるむのと同時に毛穴も開いて目立ち始めます。「たるみ毛穴」とも呼ばれ、開いた毛穴が重力に逆らえず、下に伸びて縦長の楕円形やしずく型になるのが特徴で、頬に多く見られます。
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毛穴が拡がると、汚れも肌に残りやすくなります。洗顔で汚れを落とすことは大切ですが、過剰に洗いすぎると肌に必要な皮脂やうるおいまで落とし、肌が乾燥してしま」います。ハリ・弾力の低下にもつながるため、毎日の洗顔はやさしく丁寧に。毛穴ケアには、定期的に美容パックを取り入れてみましょう。
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メイク落としには、メイクの油汚れやクレンジング自体の油分が毛穴に残らないよう、洗い流すタイプを使いましょう。その後、弱アルカリ性の固形石けんをよく泡立てて、洗顔します。きめ細かい弾力のある泡で、肌を擦らずやさしく洗いましょう。洗い残しがないよう、すすぎは水に近いぬるま湯(32度くらい)で丁寧に。
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スキンケアには、ハリ・弾力を高めるエイジングケア化粧品を使いましょう。
化粧水を、手の甲が肌に吸いつくようになるまで重ねづけします。肌にたっぷりと与えた水分が逃げないよう、美容液やクリームなどで保湿します。角質層が水分で十分にうるおうと、内側からふっくらし、キメが整ってきます。 -
季節や室内外を問わず、紫外線対策を。日焼け止め化粧品は、紫外線散乱剤が主成分で油分の入らない、石けんで簡単に落とせるタイプがおすすめです。ムラなく均一につけましょう。粒子の細かいパウダーを重ねづけすると、肌に負担をかけることなく紫外線予防効果もアップします。数時間おきに付け直すこともお忘れなく。
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肌に負担をかけないよう、油分の少ないメイク品を選びましょう。毛穴が目立つ部分は皮膚を引き上げ、軽くタッピングしながら下から上へとなじませていきます。ファンデーションは薄めにパウダーをしっかりつける方が綺麗に仕上がり、メイク持ちがよくなります。粒子の細かいパウダーなら肌表面で光を乱反射させ、毛穴をナチュラルにカバーしてくれます。
肌のたるみは、ほうれい線やフェイスラインの崩れにつながることもあります。
ハリ・弾力を保つためには、毎日のスキンケアや紫外線対策以外に、
良質な睡眠、食生活や生活習慣などを見直し、体の中からのケアも必要です。
食生活では、タンパク質・ビタミン不足は肌のハリに影響しますので、肉・魚など
良質なタンパク質や緑黄色野菜を中心に、バランスのよい食事を心がけましょう。
噛み癖・頬杖・姿勢の悪さも、たるみの原因となります。食事のときは左右均等に
バランスよく噛んだり、正しい姿勢を心がけたり、表情筋を鍛えるエクササイズを
取り入れてみましょう。