ニキビには、思春期のニキビと大人のニキビ(吹出物)があります。ニキビは、余分な皮脂や古い角質などが毛穴に詰まってできますが、状態は同じでもそれぞれ原因やできるところは異なります。
「思春期ニキビ」は、成長ホルモンの影響により皮脂の分泌が過剰になることが主な原因です。顔のどこにでもできますが、特にできやすいのは皮脂量の多いTゾーン部分。成長期を過ぎ、ホルモンのバランスが良くなり皮脂分泌が少なくなってくると、自然に落ち着いてきます。
一方、「大人ニキビ(吹出物)」は、ストレスや睡眠不足によって起こる“ホルモンバランスの乱れ”が主な原因と考えられ、Uゾーンにできやすいのが特徴です。ストレス、睡眠不足以外にも偏った食生活、肌の乾燥、肌に合わない化粧品や間違ったスキンケアなど、様々な要因が複雑に重なり、「大人ニキビ」が治まりにくいのもこのためです。
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ニキビケアで大切なのは、肌を清潔に保つことです。ニキビを誘発させる余分な皮脂や古い角質、化粧品の油分などは洗顔できれいに取り除きましょう。
洗顔料やシャンプーなど、髪の生え際やフェイスラインなどに洗い残しがないよう、丁寧にすすぐことも大切です。 -
メイク落としには、メイクの油汚れやクレンジング自体の油分が肌に残らないよう、洗い流すタイプを使いましょう。その後、弱アルカリ性の固形石けんをよく泡立てて、洗顔します。肌はアルカリ性に傾くと古い角質が浮きやすくなり、無理なくスッキリと落すことができます。きめ細かい弾力のある泡で顔をやさしく包むように洗いましょう。
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洗顔後は、肌にたっぷりと水分(化粧水)を与えましょう。水分不足による乾燥は角質を硬く厚くします。皮脂の毛穴出口の角質層が厚く、狭くなるので、皮脂の排出が妨げられニキビの原因となります。水分補給の後は、皮脂が足りない部分をクリームなどで補い、肌のうるおいを保ちましょう。
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ファンデーションの種類によっては、毛穴を塞ぎニキビを悪化させる原因になるものも。ニキビができているときは、パウダーメイクがおすすめです。パウダーは余分な皮脂や汗を吸着し、サラサラの肌をキープ。ニキビを悪化させる紫外線やホコリ・花粉などからも肌をガードしてくれます。
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パフなどのメイク小物、タオルや枕カバー、寝具など、直接肌に触れるものはこまめに洗って、清潔なものを使います。そして、ニキビには、触らないようにしましょう。
ストレス発散、良質な睡眠、適度な運動、食生活の見直しなど、
体の中からのケアも大切です。食生活では油っぽいものや香辛料が強いもの、
ナッツ類や糖分の高いものは極力控え、ビタミンB群をはじめるとする
ビタミン類やミネラル、食物繊維を多く含む食材は積極的に摂り、バランスのよい
食事を心がけましょう。ニキビが髪の生え際にできやすい方は、シャンプーの
すすぎ残し以外にヘアケア商品自体が影響していることも。
肌や頭皮にやさしいものを選びましょう。